室町幕府最後の将軍・足利義昭(演:尾上右近)。彼は、一般には「織田信長に擁立された傀儡(かいらい)」として語られることの多い人物です。しかし、その実像は決して「傀儡」一言では片づけられません。
本稿では[前編][後編]の2回に分けて、足利義昭の実像を紐解いていきます。
[前編]では、兄・義輝の死後、還俗して将軍候補となった義昭が、各地を流浪しながら機会をうかがい、ついに信長の力を得て将軍の座に就く過程。そして、武田信玄の西上を契機に、信長と義昭が「共闘」から「決裂」へと至る過程を追いながら、真の義昭像に迫ります。
NHK大河『豊臣兄弟!』第10回「信長上洛」では、足利義昭と明智光秀(演:要潤)が登場しました。