2015年、ヤクザと半グレはどこへ向かおうとしているのか

2015年、ヤクザと半グレはどこへ向かおうとしているのか

 全国の暴力団に対して、強烈な締め付けを行った暴対法と暴排条例。彼らの行く末はどこに向かっているのか? 暴対法はヤクザを締め付け、暴排条例は一般人を締め付けている法律だ。どちらにしても一般人とヤクザの距離を開けさせてシノギを厳しくする。

 警察庁の統計でもここ数年ヤクザの構成員は減少の一途を辿っている。では、抜け出した人間の現在、そして今もヤクザである人間やそれに準ずる準暴力団、いわゆる半グレと呼ばれている人間はどうなったのか。彼らの生の声を聞いた。

 まず最近、歌舞伎町でぼったくり等が問題となっている飲み屋や風俗店はどの様に変化しているのか。ミカジメでの付き合いは当然のこと、暴力団による経営も少なくない。だが、ある組織関係者は、「今はミカジメも全く払わない。俺たちが行くとすぐに警察にチンコロ(密告)されるから。だから今は貰っていない」と嘆いた。

 同意見は数人から聞いた。繁華街で大きく経営している風俗業者はヤクザとの距離を置きつつあるようだ。では、ヤクザとの関わりが減ってきた歌舞伎町は安全になっているのか。

「歌舞伎町にある組織が風俗案内所を始めたよ。かつてはぼったくり飲食店にも手を染めていた誰もが知る組織だよ」

 この言葉に筆者は耳を疑った。というのは、今までぼったくりに合うのはほとんどが街頭の客引きに付いて行ったのが原因で、風俗案内所に関しては安全だと思っていたからだ。風俗案内所から紹介して貰った店でサービス、時間が短くなる等の問題はあったが、料金的には問題はなかった。その「神話」が崩れてしまうのか。まだ、この案内所もオープン間もない為にトラブルが発生した等の報告は上がってはいない。だが、警察当局も把握していないため、近いうちに何かしらの問題は起こるだろう。

 地方のヤクザのシノギについても述べてみたい。筆者が今まで取材した地方組織は正直「食えて」いる。それはその地方で根付いている組織のみという限定付きではあるのだが。密漁、人夫出し等、これらは肯定する訳ではないが、ヤクザのシノギではあるが正業だ。

 その他、地域に密着して組長クラスがその地域の名士となっている事も多く見受けられた。地方議員は元よりライオンズクラブ、観光協会などにも食い込んでいた。

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