失敗だと思ったら成功しちゃった発明の話 10選 (3/3ページ)

学生の窓口

ウォーターマンはニューヨークで保険外交員をしていました。

ある日、大口契約を取ったウォーターマンが契約書にサインをしようとすると、ペンからインクが漏れて契約書が台無しに! 慌てたウォーターマンが契約書を再度作り、顧客を訪問してみると、ライバル社が契約を取り付けた後でした。

怒り心頭のウォーターマンは「インク切れのいいペンを作ってやらぁ!」と言ったかどうか分かりませんが、一念発起し、ついには毛細管現象を利用した万年筆を作り上げたのです(1883年に発売)。大失敗の経験が後世に残る発明品を生んだという例です。

●ゴム(加硫法の発明)
ゴムは19世紀初頭から素材として広く利用されていました。しかし、ゴムは温度変化の激しい素材で、ゴムを使った製品の評判は決して良くありませんでした。アメリカの発明家チャールズ・グッドイヤーは、この「夏の暑さに溶け、冬はカチンコチン」になるゴムをなんとかできないかと試行錯誤を続けました。

ゴムにいろいろな試料を混ぜて実験を続けていたグッドイヤーは、ある日、硫黄を混ぜたゴムをストーブに接触させてしまいます。すると、ゴムは溶けませんでした。グッドイヤーはこの失敗から硫黄を混ぜたゴムが耐熱性を持つことを見い出したのです。研究を続けたグッドイヤーは1844年に加硫ゴムの特許を取得しました。

●グレンアルコール木崎
この『グレンアルコール木崎』は失敗から生まれたウイスキーの銘柄で、お酒の大好きな人間にとっては伝説の1本です。現在は焼酎などで有名な宝酒造がかつて、キリン、サッポロ、アサヒの先発3社にビールで勝負を挑んだことがありました。

大いなる挑戦でしたが、1957年に登場した『タカラビール』は残念ながらあまり売れませんでした。大量の在庫ができてしまいましたが、これを蒸留し直して新しいお酒、ウイスキーを生み出したのです。これが『グレンアルコール木崎』です。

この蒸留し直しで新しいお酒を造る許可は、酒税を取りっぱぐれないようにと国税庁と大蔵省の意向が働いたなんていわれていますが……。しかし、『グレンアルコール木崎』は今も「あれはうまかった」と語り継がれてるとか。これも失敗から生まれた成功の一つではないでしょうか。

●ブランデー
これはブランデーにまつわる伝説です。14世紀のフランスにアーノルド・ヴィルスーブという錬金術師がいました。このアーノルドは医者であり、占星術師でもありました。ちっとも金が生成できないので、ある日、白ワインをあおって寝てしまいます。

眠る前に、彼は白ワインをフラスコに入れて熱していました。「しまった!」とアーノルドが起きてみると、フラスコには蒸留されたブランデーができていたというのです。どうもお酒にまつわる「失敗が成功に!」という話が多いようです。お酒だけに失敗がつきもの、といったところでしょうか(すみません)。


(高橋モータース@dcp)

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