意外と歴史は300年程度!私達の身近に潜む「確率」の起源とは (1/2ページ)
私たちの日常は確率であふれています。
「明日の降水確率は80%だから、折りたたみ傘を持っていこう」、テレビのワイドショーで「日本代表のスポーツ選手が、次のワールドカップで優勝する確率は◯◯%」、「医者が『喫煙者がガンになるリスクは、非喫煙者の◯倍になる』と警告する」などなど……。
でも、そもそも確率ってなんでしょう?
その点を明らかにするためにお勧めしたいのが、帝京大学経済学部教授で数学エッセイストでもある小島寛之さんの『確率を攻略する ギャンブルから未来を決める最新理論まで』(講談社)です。
■そもそも確率はギャンブルから生まれたものだった
数学が不得手な人にとっては、決して平易とはいえない部分もあるかもしれません。
とはいえ確率についての歴史や変遷がわかりやすく解説されていることもあり、読み進めるにつれ、「確率ってとっても人間くさいな」という印象が強くなり、「難しいもの」という固定概念は覆されることになるでしょう。
まず驚かされたのが、数学が2000年以上前に生まれたものであるのに対し、確率という概念の歴史はわずか300年程度だという事実。比較的、新しい学問であるわけです。
しかも発想の発端はギャンブル。2人の数学者に、ギャンブラーが賭けについての相談を持ちかけたことがきっかけだったというのですから、おもしろいですね。
■3回先勝のゲームを中断したときにもらえる金額は?
確率の基本的な考え方を説明する項目では、次のような挿話が紹介されています。
「花子と太郎がジャンケンをし、3回先勝したほうが100円をもらえるゲームの途中で、どうしても中断せざるを得なくなった場合、2人はそれぞれいくらもらえるのか」という質問です。
さて、花子が2勝し、太郎が1勝していた場合、いくらずつもらえるでしょうか?
正解は、花子が75円で、太郎が25円。シンプルな問題ですが、この解を導く考え方こそが、確率なのです。