AVや風俗業界で人身売買はあるのか?告発系記事への反論【後編】 (3/4ページ)

東京ブレイキングニュース

まだまだ問題点の多い業界ではあるので、改善すべき部分はいくらでもあるのだが、それでも事実とは言えない盛り方をされては黙っている訳にはいかない。

 また、どう考えてもAV業界の内情を知らなすぎるようなので、根本的に勘違いをしている可能性すらある。それが何かと言うと「FC2などエロの有料配信で食ってる不良連中の話じゃないか」といった疑惑だ。それならば地下で誰が何をやっているのか解らないので、中にはヤクザめいた手法で無茶をやっている素人がいたとしても不思議ではない。不良系ならば、実際にプロダクションをやっている先輩などがいてもおかしくないし、変に悪い知恵を付けたという事も考えられる。

 裸やセックスの動画を金にしているのだから "AV業界" と言いたくなる気持ちも解らないでもないが、では社会問題になった援交ビデオはAV業界の中に入れるべきだろうか。あれなどAVメーカーもプロダクションも絡んでいない素人仕事なのだが。

 このように、AVにしても児童ポルノにしても、間違った言葉の使い方をすると「監視すべき、締め上げるべき病巣」が見えなくなってしまう。結果として、助けるべき人間が助けられなくなる。港の倉庫で人が殺されそうになっているのに、山に急行してどうするんだという話なのだ。

 もしかすると、私やAV業界歴20年以上といった大ベテラン達でも知らない場所で、女性団体様達が言うような被害に遭っている女性がいるのかもしれない。しかし、それはどう考えてもAV業界の中心ではない。にも関わらず、さもAV業界全体を悪しき物のように言い回られては、その仕事じゃないと生活を成り立たせられない女性を窮地に追い込む事にもなる。

 女性団体が目をそらす最大の箇所がこれなのだが、今や日本は女性(特にシングルマザー)に厳しく、まともな手段では食べていけない。救済処置も無さすぎる。 だからこそセックスワークを選ばざるをえない女性達が増え続けているのだ。そんな状況で法を守っているセックスワークまで叩き潰すような事をしては、それこそ違った形での被害女性が増えてしまう。昔話になるが、小人プロレスが人権団体に潰され、自力で収入を得る手段を無くした小人達が悲惨な人生を送る事になったという実例を忘れないで欲しい。

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