「宇宙開発」は100円からできるって本当?――岩谷圭介さんインタビュー(前編) (1/4ページ)

新刊JP

岩谷さんの著書『宇宙を撮りたい、風船で。』(キノブックス刊)
岩谷さんの著書『宇宙を撮りたい、風船で。』(キノブックス刊)

 岩谷圭介さん、1986年生まれの29歳。
 岩谷さんは北海道大学在学中に“個人レベルの投資”と身の回りの素材だけで「ふうせん宇宙撮影」という壮大な“宇宙開発”をはじめます。そして、2012年には日本で初めて小型風船カメラを使い、上空3万メートルからの撮影に成功。
 彼の撮影した写真は、CMや広告にも起用されるなど、大きな注目を集めています。
 このほど出版された『宇宙を撮りたい、風船で。』(キノブックス/刊)はそんな岩谷さんの想いが詰まった一冊。彼が今までやってきた「挑戦」と、諦めないで一歩を前に出すことの大切さが書かれています。今回はそんな岩谷さんに、本書についてお話をうかがいました。その前編です。
(新刊JP編集部)

■「宇宙開発」は100円からできるって本当?

――岩谷さんが取り組まれている「ふうせん宇宙撮影」は、風船を使ってカメラを上空に飛ばし、宇宙から地球を撮影するという極めてユニークなものです。公共広告機構(AC)のCMにも岩谷さんの写真が使われたそうですが、大きなムーブメントになっている実感はありますか?

岩谷:僕はテレビをほとんど見ないので(苦笑)CMは2013年から1年間、流れたのですが、実は泊まったホテルで一度きりしか見たことがありません。

――たくさんの方が、岩谷さんが撮影された写真を見ましたよ。

岩谷:よく「この写真、誰が撮影したか分からない」と言われることがあります。ただ、僕自身はそれでいいと思っていて、想いの部分が伝わることが重要だと考えています。

――初めて風船で宇宙を撮影できたときは感動したのではないですか?

岩谷:うーん、一番初めは悔しかったという印象ですね。

――そうなんですか!? 悔しかったという言葉は意外です。

岩谷:11号機で初めて撮影ができたのですが、1万6000枚くらい撮影をして、何枚見てもいい写真がなくて、自分は何も分かっていないことを痛感させられていました。

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