「宇宙開発」は100円からできるって本当?――岩谷圭介さんインタビュー(前編) (2/4ページ)

新刊JP

機体がぐるぐる回転していたから写真もぐちゃぐちゃだし、(カメラが空へ)上がっていく段階で結露してしまい、水滴だらけになっていたり…。それでやっと最後の方に1枚だけキレイに撮れているものがあったんです。でもそれは偶然の産物で、運が良かっただけなんです。

――もっと精度を高めないといけない、と。

岩谷:自分の実力ではなく、運で撮れた1枚でした。悔しかったです。

――本書では諦めないことの大切さ、やってみることの重要性を強く訴えていらっしゃいますが、実際にやってみて失敗し、すぐに諦めてしまう人も多いです。やり続けるためのモチベーションを維持するにはどうすればいいのでしょうか。

岩谷:それは特別なものはないと思いますし、複雑なものでもないと思います。ただ、失敗したときに「どうして失敗したのか」を考えたり、「失敗の中に良かったところはないか」を探してみたりするといいと思います。こっちの方からかも、と修正していきながら成功に近づくのが正しい作業ではないでしょうか。

――「ふうせん宇宙撮影」の機材も、自分で製作されていらっしゃったんですよね。

岩谷:全てではないですが、最初の頃はいろいろな実験道具を自分で作っていました。真空の実験をしないといけないときに、学生だったので機材が買えなかったんですね。高いとはいっても15万円くらいなのですが、当時はお金がなかったので。それで100円ショップに行って、ジャム瓶と貼りつける吸盤、あとはストローや注射器などを購入して、全て足して1000円いかないくらいで実験装置を作りました。

――本にも10万円する釣り具のリールを100円で作ったというエピソードが明かされています。

岩谷:でも、安いものは安いですからね。100円のリールは結構重たくて、結局4回ほど使って壊れてしまいました。だからなるべくいいものを使うことは大事です。でも、最初にまずやってみるときに、初めての実験でいきなりウン万円使って失敗するのは避けたいですよね。だから僕はまず、自分で組み立ててみるようにしています。

――最初は自分の手で始めたとなると、失敗も数多いのではないですか?

岩谷:そうですね。最初は下手な鉄砲も数を撃てば当たるというか(笑)。

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