「宇宙開発」は100円からできるって本当?――岩谷圭介さんインタビュー(前編) (3/4ページ)
予算がないので、そういったところから始めるしかないですし、実際にそれが(成功するための)一番の近道かもしれません。
――出版されてからの反応はいかがですか?
岩谷:いじりが入っていると思いますが、僕は理系の人間なので、知人からは「文章上手いね」と言われることが多いですね(笑)。また、高校生や中学生に読ませたい、勧めてあげたいという声もいただいて嬉しいですね。
――インターネット上では6章に書かれている風船での宇宙撮影の小ネタがおもしろいという声もありました。
岩谷:ありましたね(笑)。それに、技術的な内容にも触れてほしいというご意見もいただきましたが、あえてその部分は本筋から抜いています。僕が伝えたいことは、やってみることの大切さや気持ちで、困難を乗り越えていくことであり、それが最も自分が学んだことなので。
技術的なことは、5年後、10年後には新しいものに変わっていますが、そういった気持ちは変わりません。僕自身、高校生や大学生の頃に将来について迷いましたし、僕と同じように、悩んだり考えたりしている人も多いと思います。そういった朽ちない内容を書きたいと思っていました。
――挑戦することの大切さが伝わってくる内容でした。
岩谷:何かをやりたいと思っている人の背中を押してあげられる本にしたかったですし、大変おこがましいのですが、挑戦する仲間を増やしたいという気持ちもありました。そういった人が増えれば世の中が明るくなるのかなと。
――岩谷さんのウェブページ「風船宇宙撮影 Fusen Ucyu Project」では、技術や写真をフリーで公開されていますよね。
岩谷:商用での使用はブロックしているのですが、学校教育や個人での使用はフリーにしています。技術については、今まで何百回、何千回とやってきた失敗や経験をデータとしてアップしているので、ぜひ活用してほしいですね。…と言いつつ、まだ公開できていないデータもあるのですが(苦笑)
――そのように自分の作品や技術をフリーで公開してしまうのは珍しいことだと思います。