トイレの時間はみんな一緒!? 全ほ乳類に共通する、おしっこの「21秒ルール」とは (1/2ページ)

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生きていれば日に数度はもよおすのが「おしっこ」。子どもの下ネタ? と思われて当然のこのテーマを、大まじめに研究したひとがいるのはご存じでしょうか?

ジョージア工科大学の研究チームは、ほ乳類のおしっこに要する時間は、からだの大きさに関係なく「21秒」であるという論文を発表し、今年のイグ・ノーベル賞を受賞しました。ギリギリまでガマンしても21秒? と、つっこみたくなるのが人情ですが、限界を超えると膀胱(ぼうこう)を収縮する筋肉が伸びきって排尿できなくなってしまうので、試すなら「そこそこ」にしておくのが良さそうです。

■量が増えれば勢いも増す

ジョージア工科大学の研究チームの実験によると、動物が膀胱をからにするのに必要な時間は「21秒」であることがわかりました。これはほとんどのほ乳類に当てはまり、からだの大きさに関係なく「同じ時間」という点が重要で、象も犬も違いはないというから驚きです。

からだの大きさが違っても、なぜ同じ時間で済ませることができるのでしょうか? たとえば象の膀胱はおよそ8リットルと巨大ですが、細長く重力の影響を受けやすいため、おしっこが「加速」する構造になっています。逆に、からだの小さい動物は尿の量は減りますが、膀胱も小さいので勢いが悪い。その結果、どんなほ乳類でも「21秒」という結果になったのです。

ただしこの研究結果は、からだが極端に小さい動物には当てはまらず、滴(したた)るように排尿する、とされています。これは、からだが大きいと勢いが増すことの証明でもあり、小動物は勢いがなさ過ぎるため「しずく」になってしまうのです。

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