いつか25時間に!? 1日は毎日「長くなっている」ってほんと? (1/2ページ)

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誰にでも平等に与えられている「時間」。就職活動やレポートに追われて「1日が24時間以上あったら」なんて話はよく聞きますが、毎日少しずつ「1日」が長くなっているのはご存じでしょうか?

1日の長さは地球の自転によって決まり、地球が誕生したころはおよそ5倍、1日たったの5時間しかありませんでした。現在の24時間にしたのは「月」で、38万km先からの引力がブレーキとなり、地球の自転をだんだんと遅くしてきたのです。この作用は現在も続き、1億8,000万年後には「25時間」になると考えられているのです。

■1日24時間は「月」のおかげ

1日が24時間なのは、ちびっ子でも知っている話です。しかし、地球が誕生したおよそ46億年前は現在の4~5倍速で自転し、つまり1日は5~6時間だったと推定されています。5時間から24時間まで均等に遅くなったと仮定すると毎年0.000014秒、誤差とも呼べるペースで24時間になりました。これは過去の話ではなく、現在も少しずつ遅くなっているのです。

地球の自転はなぜ遅くなっているのでしょうか? コマを回せばやがて止まるのは「摩擦」によって運動エネルギーが減るからですが、地球はなにかに触れているわけでもありませんし、宇宙では空気抵抗もないので、減速させる要素はほとんどありません。46億年もの歳月をかけたとはいえ、自転速度を5分の1にもなったのは「月」が存在するからです。

月の引力は地球の6分の1程度、おまけに38万kmも離れているため、地球に与える影響はごくわずか。月が頭上に来ても「からだが軽くなった」と感じないのは、引力がきわめて小さい証拠です。ところが、ご存じのように「潮の満ち引き」は月の引力によるもので、地球規模では大きな力となり、これがブレーキの働きをして地球の自転を遅くしているのです。

引力がブレーキ?と不思議に思うかもしれませんが、回転している金属に「磁石」を近づけるようなものですから、触れていなくても「抵抗」となって減速させることができます。

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