スカウトの眼力はホンモノか? 過去20年間のプロ野球ドラフト1位競合選手を振り返る (1/3ページ)

デイリーニュースオンライン

今年のドラフトも、競合の末に生まれたドラマがあった!
今年のドラフトも、競合の末に生まれたドラマがあった!

 今年も待ちに待ったプロ野球ドラフト会議が開催され、各球団が期待の精鋭たちを獲得した。今年の1位競合選手は4人。クジの結果は以下の通りだ。

髙橋純平(県岐阜商高・投手)
○ソフトバンク  ×日本ハム  ×中日

平沢大河(仙台育英高・遊撃手)
○ロッテ  ×楽天

小笠原慎之介(東海大相模高・投手)
○中日  ×日本ハム

髙山俊(明治大・外野手)
○阪神  ×ヤクルト

 特に平沢と髙山はそれぞれ楽天とヤクルトが1位指名宣言をしていたところへの思わぬ横槍。相思相愛をかっさらわれた形となった。

 1位競合選手は球団、ファンの期待も高まるばかり。そこで今回、ここ20年間(1996年〜)のドラフト1位競合選手を一挙に振り返ってみたい。

 各球団歴代スカウトの眼力は果たしてホンモノなのか?1位競合選手は活躍しているのだろうか?

5球団以上が競合した選手は意外とパッとしない!?

 過去には1989年のドラフトでの野茂英雄や1990年の小池秀郎に8球団が競合したこともあったが、ここ20年間では6球団競合が最大。

【2007年・高】佐藤由規(仙台育英高・投手)
○ヤクルト  ×楽天、巨人、中日、横浜

【2007年・大社】大場翔太(東洋大・投手)
○ソフトバンク  ×日本ハム、オリックス、巨人、阪神、横浜

【2007年・大社】長谷部康平(愛知工業大・投手)
○楽天  ×西武、ロッテ、広島、中日

【2009年】菊池雄星(花巻東高・投手)
○西武  ×日本ハム、楽天、ヤクルト、阪神、中日

【2010年】大石達也(早稲田大・投手)
○西武  ×オリックス、楽天、阪神、広島、横浜

【2013年】松井裕樹(桐光学園高・投手)
○楽天  ×ソフトバンク、日本ハム、中日、DeNA

 5球団が競合しただけあって、すさまじい選手揃い……と言いたいところだが、現段階で活躍しているのは菊池雄星と松井裕樹の新星2人。

 ヤクルト・由規は高卒2年目で先発ローテ入りを果たし、ヤクルト期待のホープになったが、2011年に右肩痛を発症して長期離脱。以後、1軍登板がなく、来季は育成枠となる見通しだ。

 大場、長谷部、大石もケガとの戦いが続いている。菊池雄星も入団当初は左肩痛で苦しんでおり、アマチュア時代の快投のツケは考慮すべきだろう。

 松井裕樹は2年目の今年、クローザーに抜擢されると33セーブを挙げた。防御率は12球団守護神の中では今季最高の0.87。菊池雄星と松井、どちらが先にタイトルを手にするかにも注目したい。

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