「生涯現役」を貫く人々、オールドアスリートの活躍 (2/3ページ)
老いを知らないその肉体と精神に、筆者は感服する他ない。
果たして50年後の自分は、ヨハンナさんやウィリーさんのように現役アスリートとして活動しているのかと考えると、正直自信がない。
■ 105歳のスプリンター
日本は世界一の“長寿大国”だ。やはり驚異的なオールドアスリートは存在する。
京都市で先月23日に開催されたマスターズ陸上競技記録会は、国内のみならず世界からも注目されていた。というのも、この記録会には105歳の男性が出場していたからだ。
宮崎秀吉さんは、記録会の前日に誕生日を迎えていた。つまり宮崎さんの生年は1910年、明治43年だ。鈴木梅太郎博士が世界で初めてビタミンを発見したのと同じ年である。第一次世界大戦もまだ始まっていない。
宮崎さんは、この記録会の100メートル走に出場。見事42秒22の記録で走り抜けた。当然これは、すぐさまギネス記録となった。
さらに驚くべきは、宮崎さんも先述のウィリーさんと同じで高齢を迎えてから競技を始めたという人物なのだ。
何と、90代を過ぎてから陸上を始めたとのこと。しかも10月30日、つまり本日岐阜市で行われる全日本マスターズ陸上選手権にも、堂々出場する予定だという。
約1ヶ月の間に2大会をこなすというのは、陸上選手にとってもかなりのハードスケジュールのはずである。
それを実際にこなしてしまおうとする105歳の現役アスリート。世界は確かに広いが、こんな信じ難い超人が我々の身近にいるのだ。
■ スポーツは平和の象徴
なぜ人はスポーツをするのか。もちろん健康や自己実現などその答えは決して一つではなく、いろいろあるだろう。
でも人と人との繋がりの中でもっと大切な、そして温かいものがあるはず。
ここで筆者なりの答えを言わせていただければ、それは“平和のため”である。
人は対立しやすい動物だ。国家間、民族間、宗教間、そして世代間での衝突が、今も昔も絶えない。
スポーツは、その緩衝材としての役割を果たしている。