【法律】戦隊ヒーローも罪に問われる? 「正義」のためとはいえ暴力は犯罪 (1/2ページ)
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ちびっ子に人気の「戦隊ヒーロー」。敢然(かんぜん)と悪に立ち向かう姿に感動した!なんて経験はよくある話。ところが、実在したら「犯罪者集団」になってしまうのはご存じでしょうか?
どんな理由でも他人に暴力を振るえば「暴行罪」になりますが、暴漢にいきなり襲われた! など「身を守る」ためなら殴り返してもOK、刑法でも認められた「正当防衛」なので罪に問われることはありません。ところが、どんな悪人だろうと、探し出して成敗したり武装して対抗すると「加害する意思」と判断され、正当防衛ではなくなってしまうのです。もし合法的に悪と戦うなら、戦隊ヒーローは「警察に通報する」ぐらいしかできないのです。
■殴られたら殴り返せ?
年末になると、残念ながら多くなるのがケンカで、お酒の席が増える=酔った勢いでケンカに発展することが珍しくありません。仲裁にきたお巡りさんに「あいつが先に手を出した」なんて釈明もよく聞く話で、どちらが「先」かが論点にされがちです。これは、
・先に手を出した … 暴行
・反撃した … 正当防衛
の図式があるからで、「なぐられたのでなぐり返した」は刑法でも認められたりっぱな自衛行為、つまり無罪だからです。
・刑法・36条(正当防衛) … 急な「危険」から身を守るための行為は、罰しない
身を守るには他人も含まれますので、一緒にいた友人がいきなりなぐられたら、代わりに自分が反撃しても構いません。
ただし、36条-2では「防衛の程度を越えた行為」はダメ、と定められているので、やりすぎは厳禁。相手を入院させるほどの反撃をすると、いわゆる過剰(かじょう)防衛となり、犯罪となってしまいます。酔ってケンカ、力加減ができずに相手に大ケガを負わせたなんてパターンは、「正当」と判断されない場合もありますので、くれぐれも注意してください。