スリムは本当に美しいのか?モデルの「痩せすぎ」社会問題に (3/4ページ)
特にラモス姉妹の話題は衝撃だった。姉のルイゼイと妹のエリアナは共に人気モデルだったが、僅か半年の間に二人とも同じ死因、すなわち拒食症に起因する心不全でこの世を去ってしまった。
ちなみにルイゼイは、キャットウォークを歩いている途中に体調を悪化させ控室の前で倒れて、そのまま帰らぬ人となった。
その後、ヨーロッパの広告業界を中心に「痩せすぎモデルの起用をやめさせよう」と呼びかける動きが起こった。
そのために、敢えて拒食症のモデルを使った広告を出すということをやった人物もいる。
市民の間でも、自国のファッション業界の体質に疑問を抱く声が噴出し始めた。生身の人間に非現実的な体型を強要するのは倫理的に間違っているのではないか、と。
だがそれは決して、業界の全否定というわけではない。
■ 再考される「美」

source:https://pixta.jp/
先述のヘルスプレスの記事を、もう一度引用しよう。
<一方、「肥満大国」アメリカでも、「サイギャップ」「ビキニブリッジ」に対抗する動きがある。有名スポーツ誌『スポーツイラストレイテッド』が、2015年水着特集のモデルに、初めて12号サイズのロビン・ローリーを起用して話題となった。(ヘルスプレス 2015年3月27日より引用)>
アメリカの12号サイズとは、日本のJIS15号サイズに相当する。
当然、モデルの世界ではあり得ないほどの“肥満体型”だ。ウエストサイズはおおよそ60センチ台後半から70センチまでといった辺りだ。よく考えれば、一般社会ではそのくらいのサイズが一番現実的である。
そして現実的とはすなわち、健全であるということだ。
そういえば、スポーツイラストレイテッドの表紙をロンダ・ラウジーが飾ったことがある。この雑誌は、『スポーツイラストレイテッド』という名前を裏切るようなことはしない。