“江川新監督”が消えた理由とは…巨人軍「底知れぬ黒い闇」 (3/5ページ)
この店には、笠原や松本をはじめ、巨人の若手二軍選手が入り浸っており、今後の展開によっては、3人以外の名前が浮上してくる可能性は大いにあります」(前同)
そして、当然ながら、この事件が、新監督人事にも少なからぬ影響を与えたとみられる。
「今回のスキャンダルによって、巨人には過去に例のないほどの暗雲が垂れ込めたと言える。それだけに、これを払拭できるようなフレッシュな人材の登用が急務となったんです。となれば、江川監督の線は完全に消える。仮に、このタイミングで江川が就任すれば、『空白の一日』事件などのダーティな過去が蒸し返されることは確実だからです」(夕刊紙記者)
明るく爽やかなイメージの高橋由伸なら、ファンが離れることを防げる。チーム作りよりも集客――。"急転直下の由伸擁立"には、そんな"思惑"が透けて見えるのだ。
監督不在のままドラフト突入
あまりにも急激な流れは、10月22日のドラフト会議でも"異常事態"を引き起こした。
「巨人は監督が不在のままドラフトに臨んだんです。これは、ドラフト自体をボイコットした78年を除けば、現役引退直後ながら選手として日米野球に出場したため、不参加だった74年の長嶋監督以来、実に41年ぶりのことでした」(前出の専門誌記者)
ドラフトでは、育成選手も含めて大量16人もの選手を指名したが、
「中央球界で名が通る即戦力級の有名選手は皆無。世代交代、新陳代謝を見越した指名と言えば聞こえはいいですが、戦力のハンパ補強は否めません」(前同)
翌23日、由伸への就任要請があった。当初は、現役へのこだわりを見せていた由伸だったが、
「球団が内々に流した情報が元になったスポーツ紙の一面報道によって監督就任の機運が高まっていく一方、長嶋茂雄終身名誉監督に"次は高橋由伸君しかいない"とまで言われ、"外堀"を完全に埋められた格好」(前出の夕刊紙記者)
となったのだ。そして、冒頭に触れたように、26日の就任記者会見へとなだれ込む。息つく間もなく、由伸新監督を支える"内閣"の陣容も27日に発表された。