“江川新監督”が消えた理由とは…巨人軍「底知れぬ黒い闇」 (4/5ページ)
一軍ヘッドに村田真一前総合コーチを、投手コーチと打撃コーチに、尾花髙夫、内田順三のそれぞれ前二軍コーチを昇格させ、"原野球"を継承する一方、引退した井端弘和を内野守備走塁コーチに、二軍打撃コーチにOBの二岡智宏氏という同世代を配置し、コーチも若返りが図られた。
ちなみに、"ライバル"と目された川相ヘッドコーチは、来年新設される三軍監督に就任した。野球評論家の橋本清氏は、
「村田ヘッド、内田、尾花両コーチというベテラン勢が不慣れな由伸をサポートし、井端、二岡のフレッシュな面々が由伸を支えるという陣容ですが、一日も早く"ヨシノブ色"を出してもらいたいですね」
と期待を寄せる。
"代打の切り札・由伸"の喪失
紆余曲折を経て誕生した新指揮官は、28日、秋季キャンプ第2クールが行われる川崎市内のジャイアンツ球場に、スーツにネクタイ姿で登場。練習前には、室内練習場で全選手、スタッフに向けて訓示した。
「今季限りで現役を引退し、監督を務めることになりました。私自身、強い覚悟を持って決断しました。ここにいる選手、スタッフすべての人が強い覚悟を持って、日本一に向けて進んでいってほしいと思います」
しかし、"強い覚悟"とは裏腹に、現実的には"日本一"の奪還には、かなりの困難が伴うと思われる。今年の巨人がセ・リーグ2位という順位につけたのは、12球団一の防御率2.78を誇る投手陣の頑張りがあればこそ。一方のチーム打率は、.243の貧打で、12球団で11番目の惨憺(さんたん)たる成績だ。目立った補強もない現在、来季、この貧打戦が突然覚醒する可能性は極めて低いと言わざるをえない。
「特に深刻なのは、坂本勇人、長野久義という次代の巨人を担うべき人材が伸び悩んでいること。阿部慎之助、村田修一といったベテランには、もはや伸び代はないし、新しい戦力も出てこない。このままでは苦しい」(スポーツ紙デスク)
巨人は現在、次なる4番候補として、今季限りで中日退団が濃厚なルナの獲得に照準を合わせているという。