“江川新監督”が消えた理由とは…巨人軍「底知れぬ黒い闇」 (5/5ページ)
「ルナにしても35歳だが、フロントは阿部を、もはや4番候補としては当てにしていないということだ」(前出のベテラン記者)
また、自身が監督に就任したことは、今季、代打に限定すれば47打数15安打の打率.395、8四死球も加われば出塁率が.489にもなった"代打の切り札・由伸"がいなくなることを意味する。同時に、今年98試合に出場した"守備の要・井端"も現役を退いた。
「今のところ、この穴を埋めるような選手はいません」(前出のデスク)
投手陣とて、盤石ではない。内海哲也、杉内俊哉の両エースが故障でフル稼働できなかった今シーズンは、菅野智之、マイコラス、ポレダに大きな負担をかけた。
「特に今シーズン、13勝、防御率1.92と、大活躍したマイコラスは、メジャーからのオファーが来て、退団必至という状況でしたが、2年で4.8億円という大型契約が実を結び、残留が決定。これは巨人から新監督に贈る唯一に近いプレゼントでしょうね」(前同)
クローザー転向が奏功し、36セーブを挙げた澤村拓一はまだしも、山口鉄也、マシソンら中継ぎ陣にも、以前ほどの信頼が置けない。
「加えて、阿部の後釜となる正捕手が、いまだに育っていないことも問題。来季こそ、小林誠司には奮起してほしいでしょう」(同)
また、由伸監督自身の"性格"も気になる。
「原監督は、成績の悪いベテラン選手の打順を平気で落としたりする非情采配を見せていましたが、心優しくて、根が良い人である由伸に、ああいった芸当ができるとは思えません」(前出の球団関係者)
しかし、前出の橋本氏は言う。
「球界には、監督が変われば、チーム内の淀んだ空気が吹っ飛んで、一気に活性化するということがよくあります。今までくすぶっていた人材が、新監督の誕生で一気に開花する可能性もあります」
高橋由伸新監督が、巨人の闇を振り払うことができるのだろうか――。