弁護士に聞いた! セクハラの基準や境界線「結婚はまだ?」はアウト? セーフ? (4/5ページ)

学生の窓口

■女性から男性への「逆セクハラ」は!?

――ほとんどが男性による女性に対してのセクハラだと思いますが、逆に、女性から男性に対するセクハラはあるのでしょうか?

篠田弁護士 いわゆる「逆セクハラ」などといわれるものですね。女性から男性に対する性的な嫌がらせも、セクハラに当たります。

例えば、飲み会の後に無理やり女性からホテルに誘う行為や、男性社員に過去の性関係をことさらに尋ねる行為なども、セクハラに当たり得ます。

また、女性上司から、部下の男性社員に向かって、「あなたは私のお気に入りだから次回のプロジェクトも一緒にやりましょう」と発言をした場合、優秀だからというニュアンスであればいいですが、異性として好意を抱いていることをほのめかすようにも見えますね。

この場合、「そんな好意は迷惑だ」と感じている男性社員としては、嫌悪感を覚える可能性がありますし、職場で働きづらくなることも考えられますので、セクハラになり得ます。このように、女性から男性に対するセクハラも十分にあり得るのです。

――やはり、受け手がどう捉えるかに重点があるわけですね。

篠田弁護士 なお、職場におけるセクハラについては、一般に「上司から部下に対して」というイメージがありますが、同僚の間であっても、部下から上司に対する関係であっても、成り立つとされています。

そして、男性から男性、女性から女性に対する行為、いわゆる同性同士の間であってもセクハラに当たることが厚生労働省の指針によって確認されています。

■セクハラ認定されないために、普段の言動に注意!

――会社で気を付けることなどありましたら、アドバイスをお願いいたします。

篠田弁護士 「セクハラ」があまりに強調されると、特に男性は「どんな言動もセクハラになるのでは」と恐れて、必要以上に警戒心を抱いてしまうことがあるようです。

例えば、「土日は何をするの」という発言もセクハラに当たりうるとされますが、一方、この程度の会話が全て禁止されるようであれば、「職場での人間関係」やコミュニケーションは相当ぎこちないものとなってしまいそうです。

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