重大病が見つかるチェックリスト「脱水症」 (1/4ページ)
今年は暖冬との予想もあるようで、もしかしたらさほど寒くなってはいないかもしれませんが、季節的には日増しに寒さ募るこの時期、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今回のテーマは「冬の脱水症」です。え? 脱水症といえば夏だろう、と思われた方も多いことでしょう。確かに、夏は熱中症などによる脱水症で、救急搬送される患者さんが多いことで知られています。今年の夏は特に大きな話題となりましたよね。しかし、実は脱水が生じるのは夏だけではありません。冬にも警戒が必要なのです。
冬は、空気の乾燥と、暖房による湿度低下で、皮膚表面から失われる水分量も増え、脱水症になりやすくなります。そして、注意しないと大きな病気へと進展してしまう可能性があるのです。
まず、脱水症という言葉ですが、どんなことが体で起きているのでしょうか。私たちの体内では、血管や細胞の中に、水分が多く含まれています。幼児では体重の80%、成人では60%、高齢者では50%が水分と言われています。体の中で、水分が果たす役割は多く、水分が失われることは体にとってとても危険なことなのです。
ちなみに、「脱水」と「脱水症」という言葉は違います。「脱水」は、体の中の水分が減ってしまう状態を指し、症状を伴わなくても脱水といいます。一方の「脱水症」は、体の中の水分が減ってしまうために生じるさまざまな症状です。
脱水症の時に生じる症状としては、ノドの渇き、おしっこが減る、ひどくなると頭痛、吐き気、筋肉のけいれんなどが生じます。筋肉のけいれんは、体の水分が減ると同時に、ミネラル濃度(特に食塩濃度)が変化して起こるとされています。
大切なのは、脱水が起こりつつある時に生じる、ノドの渇きの仕組みです。通常、体重の2%、すなわち50キロの人なら1リットルの水分を失うと、ノドが渇いたという指令が脳から出ます。夏は汗をかいて、この指令が比較的早めに出ますが、冬場の脱水はゆっくりゆっくり進んでくるので、ノドの渇きの指令が出にくいのです。だから、冬の脱水は、知らず知らずのうちに進んでしまうおそれがあるので、気をつけないといけません。