重大病が見つかるチェックリスト「夏バテ」 (2/4ページ)

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その自律神経のバランスが乱れることで、思考力低下、下痢・便秘、頭痛、めまいなどの症状も生じることがあるのです。

 では、チェック項目(ページ下部)を見てみましょう。いずれも「夏バテ」になりやすい生活習慣です。特に気をつけてほしいのが、【3】~【6】です。夏バテの対処法は、水分、栄養、睡眠、休養を十分にとることが重要。その中でも特に水分補給が大切です。夏場は軽い作業でも1日2~3リットルの汗をかくため、意識的に水分をとるようにしましょう。

 ただし、水分をとる時は、できればあまり冷たくない飲みものを少しずつとるほうが体にはいいです。間違っても、冷たいビールで水分をとろうなどと考えてはいけません。ビールには利尿作用があり、1リットル飲めば、1.1リットルの水分を失うと考えられています。脱水を促すこともあるのです。

 夏バテの改善と予防には、十分な休養と栄養補給を行い、体を休めることが大切です。ビタミンやタンパク質の不足も夏バテを招くため、食事は豚肉や大豆、魚、野菜などをバランスよく摂取しましょう。冷えを助長する冷たいものは控えて、あまり冷たくない飲み物を飲むようにすると効果的です。また、朝に炭酸を100ミリリットル飲むと、胃腸の働きがよくなり、食欲が出ます。できれば常温のほうがいいです。食欲不振で困っている人は試してみてください。

 夏バテ対策の食事では、ビタミンB1、アリシン、ビタミンCを多く含む食品を積極的にとりましょう。疲労回復に効くビタミンB1は、とった糖質をエネルギーに変えるために欠かせない成分ですが、気温が15度から35度に上昇すると、体内消費量が約3倍になります。ビタミンB1は、うなぎ、豚肉、タイ、ブリ、大豆、モロヘイヤ、玄米、ほうれんそう、ごまなどに多く含まれます。そのビタミンB1の吸収をよくし、効果を持続させるアリシンは、ニンニク、ニラ、ネギ、タマネギなどに多く含まれます。夏バテに効果的な食材を、上手に活用したいものです。

 もう一つ、夏バテ対策に意外なものを紹介しましょう。それは「甘酒」です。「甘酒」は、ビタミンB群やアミノ酸が豊富で、江戸時代から夏バテ対策に使われています。

「重大病が見つかるチェックリスト「夏バテ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、重大病が見つかるチェックリスト週刊アサヒ芸能 2015年 8/20号森田豊夏バテ社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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