重大病が見つかるチェックリスト「夏バテ」 (1/4ページ)

アサ芸プラス

重大病が見つかるチェックリスト「夏バテ」

 例年にも増して暑い日々が続いていますね。暑いのは毎年のことですが、それにしても今年の暑さはまた一段と厳しいようです。早くも「夏バテ」しているという人も多いのではないでしょうか。

「夏バテ」は、夏の暑さによって現れるさまざまな症状のことを言い、「暑気中り(しょきあたり)」「暑さ負け」「夏負け」と呼ばれることもあります。なお、「バテる」とは「疲れ果てる」が語源の造語で、「夏バテ」は正式な病名ではありません。

 冷房のなかった時代は、「夏バテ」といえば、猛暑による体力低下・食欲不振など、いわゆる「夏痩せ」と呼ばれる症状が主でした。しかし、空調設備が普及した現代では、エアコンなどで冷やされた室内と外気とで、気温と湿度の急激な変化により、自律神経のバランスが崩れて起こる症状を指すことも多いです。

 つまり、「夏バテ」という言葉で使われている体の状態には、冷房がなかった時代の「夏痩せ」と呼ばれる本来の真夏の「夏バテ」と、真夏に冷房による寒暖差が原因で起こる「夏バテ」の2種類があります。この2つをまとめて「夏バテ」と記載している人もいれば、後者を「冷房病」とし、「夏バテ」とは別に分けて考えるべきだという人もいます。

 そこで、この回では、暑さそのものによって引き起こされる本来の真夏の「夏バテ」をテーマとし、次回では「冷房病」だけを区別して取り上げたいと思います。

 人間の体は、高温・多湿な状態に置かれると、体温を一定に保とうとして、かなりの負担がかかります。通常はその負担に耐えることができるのですが、特に負担が強い場合や、負担がかかった状態が長引いたりすると、体にたまった熱を外に出すことができなくなります。この状態が続いてさまざまな症状が現れるのが「夏バテ」です。

 今回取り上げた猛暑が原因で起こる従来の「夏バテ」は、体力低下・食欲不振が主な症状ですが、自律神経のバランスの乱れによる他の症状が出ることもあります。暑くなると、体は体温を保とうとしますが、汗をかいたり、血管を広げたりして、体温を逃がそうとするのは、自律神経の働きによります。

「重大病が見つかるチェックリスト「夏バテ」」のページです。デイリーニュースオンラインは、重大病が見つかるチェックリスト週刊アサヒ芸能 2015年 8/20号森田豊夏バテ社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧