箱根に旅行するなら絶対行くべきオススメ人気観光スポット15選 (8/19ページ)
石仏群が造られたのは鎌倉時代。この一帯は、中世の地蔵信仰の貴重な遺産となっており、国の史跡および重要文化財にも指定されています。
バス停「曽我兄弟の墓」で下車すると、次のバス停「六道地蔵」までの間に遊歩道が整備されています。遊歩道は平坦で歩きやすく、点在する石仏を順に見ながら、片道15〜20分ほどの道のりです。
仏像群の中のひとつ、地蔵菩薩立像の「六道地蔵」は、自然の岩壁を彫って造られた磨崖仏(まがいぶつ)。元箱根石仏群の中核的な存在です。お地蔵さんというと、せいぜい50cmくらいが想像の範囲内ですが、この仏像の高さは3.2m。
像の左には1299年(正安元年)の刻銘があります。
六道地蔵の他に、これら元箱根石仏群では、火焚地蔵、二十五菩薩像があります。箱根は火山活動の影響で「地獄道」として旅人に恐れられていました。そのため、石仏を造って旅人の安全を祈願したのだそうです。
いのちあるものはすべて、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道という六つの世界(六道)を輪廻するという「六道輪廻(ろくどうりんね)」の思想。そこには「地蔵菩薩」が悩み苦しむ者を救うために存在しています。
地蔵菩薩というのは、お釈迦さまが入滅した(亡くなった)あと、弥勒菩薩が仏陀となるまでの間、人々を救うという菩薩。「地蔵」の名に表されているとおり、もともとは古代インドの大地の神が起源なのだそうです。だとすれば大地に直接彫られた磨崖仏は本来的な意味に沿ったものなのかもしれません。