【世紀の発明】「インスタントコーヒー」は日本人が発明したってほんと? (2/2ページ)
これは標高の高い場所でみられる現象と同じで、
・気圧が低い = ふっ点が下がる
・ふっ点降下 = 100℃未満で蒸発する
この原理によって真空容器に入れたコーヒーから水分を取り除き、粉末化したのです。加熱しないので風味も変わりにくく、現在のインスタントコーヒーでも定番の「フリーズ・ドライ」製法を用い、「ソリュブル・コーヒー」の名で世に送り出したのです。
■100年後の現代に「ソリュブル」再来
インスタントコーヒーはヒット商品になったのでしょうか? 残念ながら答えはNoで、会社を立ち上げるも鳴かず飛ばず……斬新すぎて世に受け入れられなかったのです。
当時、コーヒーは豆から入れる「レギュラー」が当たり前で、便利だとは思うけど……程度の評価しか得られず、現在のようにどの家庭にも普及するだけの魅力にはなりませんでした。世界的なヒット商品となったのは発明から30年以上も経ったあとで、皮肉なことにきっかけは第二次世界大戦……しかもこのときに売れたのは別の特許の製品、どんなに売れてもカトウの功績にはならなかったのです。
日本で親しまれている「インスタント」の名称も、最近は「ソリュブル」と名付けられた製品も見かけるようになりました。カトウの発明したインスタントコーヒーは、製法だけでなく、名前までもが先進的すぎたのかもしれません。
■まとめ
・インスタントコーヒーの特許を取得したのは、日本のカトウ・サトリ氏
・現在と同じ「フリーズ・ドライ」製法が用いられた
・味/風味とも良好だったが世に受け入れられず、ほとんど売れなかった…
・インスタントコーヒーが普及したのはおよそ30年後、第二次世界大戦がきっかけ
(関口 寿/ガリレオワークス)