榎木孝明もハマった「不食」に医学界も警鐘「科学的根拠ない」 (2/4ページ)
「不食」の実践結果は…低血圧と低血糖?
榎木は不食で体重が81キロから70キロに減少したというが、刊行記念イベントで「そんなに食べなくても健康は維持できる」と力説。「相関性は分からないが」と前置きしながらも「痔は治ったし、尿漏れもなくなった。抜け毛が止まって髪の毛が太くなった」と健康効果をアピールした。
別のイベントでは「集中力が増し、本を読むスピードが格段に速くなった。睡眠も深くなり、4時間眠ればすっきり。腰痛も消えた」と話し、さらに「おそらく空気中から人間はエネルギーをとれますよ」と笑いながらサラッと語っている。
怪しげな健康食品の宣伝文句のようであり、どう考えても「空気中からエネルギー摂取」はオカルトじみている。不食体験後はバラエティー番組で「UFOと交信できる」「自宅の上空にUFOを呼んだ」と語るなど、ぶっ飛んだ発言も増えてきた。健康体をアピールしているが、不食による激ヤセや急激な老け込みも指摘されている。
危ない思想に取りつかれているのではないかと心配になるが、もし本当に何も食べずに健康が維持できるなら驚きだ。しかし、実際に同書をひも解いてみると、榎木は不食9日目にして「目が覚めても、体がだるくて動き出せない」という状態に。不食によって低血圧と低血糖に陥ったようだ。榎木は対策としてコーヒーに砂糖を入れて飲んだり塩飴をなめたり、少量のブドウ糖を摂取してしのいだという。
この時点で「食べない」の定義が何なのかよく分からなくなってくるが、それでも「一日の内に体が調子いいときとだるいときが波のように繰り返す」と記しており、決して健康的な生活ではなかったようだ。
「榎木さんが訴えている健康効果はすべて彼の主観。医学的事実かどうかの証明には全くならず、糖類や塩分で最低限の栄養を摂取して強引に不食生活を続けただけのようにも感じられます。短期間の断食は健康効果を認める研究結果がありますが、一カ月となると抵抗力が弱まったり寿命が縮むという報告しかありません」(医療関係者)