【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]第12話(前半)「僕はあなたを愛しています」 (1/2ページ)
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【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]
■作品概要
若い世代に絶大な人気を誇る純愛小説家「唯ヶ浜栞」。その実態は山田典子というありきたりな名前な上にだらしない。恋愛小説を書いているも恋愛経験は無し。ある日、編集者の「樹」が「典子」の部屋にやってくる。しかし、あまりの部屋の汚さに打ち合わせは中止。急遽、2人で部屋の片付けをする事に・・・。
●第12話(前半)「僕はあなたを愛しています」
藤沢「僕が中学生の頃から一番見たかったものは典子さんの笑顔なんですから」
山田「な、何言ってるんですか」
藤沢「典子さんは、僕にいつもしかめっ面だったって言ってましたけど、それは典子さんもですよ」
山田「えっ?」
藤沢「典子さん・・・というか唯ヶ浜先生の担当として初めてあったときの事覚えてますか?」
山田「それは、さっきも言っていましたけど私が全然喋らなくて・・・」
藤沢「その時、僕は驚いたんですよ」
山田「え、なんでですか?」
藤沢「唯ヶ浜先生が典子さんだったことも驚きでしたが、昔はあんなに明るかった典子さんが暗く無口になっていたことにです」
山田「まぁ引きこもって時期も長かったですしね」
藤沢「あの日、本当は典子さんに自分が藤沢加奈の弟であること告げたかったんです」
山田「藤沢さん」
藤沢「でも、きっと典子さんは姉に対して何か思うところがあると思っていたので言えませんでした」
山田「・・・すみません」
藤沢「いえ、典子さんが謝ることではありません。