【冴え女シリーズ(8)】[女性小説家と男性編集者の場合]最終話(前半)「がんばりましょう2人で」 (1/3ページ)

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【冴え女シリーズ(8)】[- 女性小説家と男性編集者の場合 -]

■作品概要
若い世代に絶大な人気を誇る純愛小説家「唯ヶ浜栞」。その実態は山田典子というありきたりな名前な上にだらしない。恋愛小説を書いているも恋愛経験は無し。ある日、編集者の「樹」が「典子」の部屋にやってくる。しかし、あまりの部屋の汚さに打ち合わせは中止。急遽、2人で部屋の片付けをする事に・・・。


●最終話(前半)「がんばりましょう2人で」


藤沢「先生はとりあえずそのぐちゃぐちゃな顔を洗ってきましょうか」

藤沢「あ、そういえば、話を蒸し返すようで申し訳ないのですが」

山田「はい?」

藤沢「先生は姉に盗作されたと思ったのになぜ小説家になったんですか?」

山田「結局・・・私にはこれしかないってことですかね?」

藤沢「というと?」

山田「事件の後、退院した私はしばらくの間、家に引きこもって気力なく生きてました」

藤沢「姉も似たような状態でした」

山田「でも、気づくと私はペンをとって物語を書いていました。恨みつらみを込めてとても醜悪な物語を書いていたんです」

藤沢「それが、日記と一緒においてあったこの小説ですか」

山田「私はひたすら物語を書き続けました。自分がなんで書いているのかもわからずに・・・」

藤沢「・・・」

山田「事件から2年が経った頃、書きあがった作品を見て私は自分の心の醜さに驚愕しました。

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