「小学生大麻吸引事件」から子どもたちの"生きづらい"という悲鳴が聞こえる (1/2ページ)
●2015年上半期の未成年"大麻検挙"は58人
大麻取締法違反で送検された未成年は2015年上半期では58人で、前年同期の1.8倍となっている。この児童の背景に何があったのかはわからないが、大麻による送検が増えている背景には「依存」や「生きづらさ」が見え隠れしているのではないか。
警察庁の統計によると、大麻事犯の検挙人員は、過去10年間では、2009年がピークで、減少傾向にある。14年の検挙人員は1761人、うち、20歳代以下の若者層は738人で、20歳代以下の10万人あたりの検挙人員は3.6。前年の3.4よりもやや多いが、特に増加傾向というわけではない。
20歳未満の検挙人員は80人で、10万人あたりの検挙人員は1.1で、これもまた特に増えたわけではない。昨年は中学生が3人、検挙されている。ただ、「小学生」という項目がデータにないことから、小学生の検挙者は稀だったのではないか。
小学生といえば、東京都日野市三沢にある「高畑山」で10月26日、小学4年生で、フリースクールに通う男児(10)が遺体で発見された。全裸で、かつ両手足が縛られた状態だった。そのため、事件性が考えられた。しかし、第三者による介入の跡がないことから自殺とみられるという怪死事件があった。
今のところ、事件性を強くする情報はない。そのため、自殺を前提に考えても、方法は全く不可解だ。全裸にな必要性、手足を縛る必要性はどこにあったのか。なんらかの遊びに一貫だとも考えられなくはないが、そんな遊びは聞いたことはない。
もちろん、小学生の自殺はそれほど多くはない。警察庁の統計によると、2014年中の自殺者は、小学生は17人だった。しかし、私が取材した若者の中には、小学生または、それよりも前に生きづらさを抱き、自殺願望を持ったと話す人もいる。
東北出身のアキナ(仮名)が「死にたい」と思ったのは、幼稚園の入った頃だった。「生まれてこなければよかった」「(この家族の元に)いなければよかった」とも思っていたという。
「あんたさえいなければ....」。アキナは幼い頃から母親からそう言われ続けてきた。父方の祖母からいじめられていた。母親は関東出身だった。