「小学生大麻吸引事件」から子どもたちの"生きづらい"という悲鳴が聞こえる (2/2ページ)
いじめられた母親は東北から逃れたいと思っていたが、アキナがいるからそれもできない。そんな思いから出た言葉だったのかもしれない。
東京在住のカナ(仮名)は小学5年生の夏休み、初めてリストカットした。きっかけは覚えていないが、「いじめと関係があったのかな」と振り返る。5年生のときに買った漫画にリストカットのことが書かれていた。そのイメージもあったのかもしれない。「死のうとしたわけではない」と話す。
リストカットなどの自傷行為は、自殺未遂のイメージもあるが、必ずしもそうではない。が、自傷が依存対象になっていくこともある。つまり、リストカットを繰り返さなければ、自分を保てなくなっていくのだ。
私のこれまでの取材では、小学生から大麻を吸ったことがあると話した人には出会ったことはない。検挙人員を見ても小学生の項目がないのもうなずける。大麻を吸った小学生にどんな背景があるのかはわからない。しかし、小学生の頃から、居場所を探し、さまよい続ける人たちがいることは知っておいて欲しい。
Written by 渋井哲也
Photo by damonjah