【未来探訪#003】教えて、新保先生!ターミネーターの脅威と「ロボット法」 (3/4ページ)
例えば、ルンバのようなロボット掃除機が普及する事を気にする人はいないかもしれませんが、ロボット掃除機の通信機能が活用され情報がネットワーク上に収集される、それぞれの使用状況や周辺環境に関する情報を収集し、利用環境の特性に応じて効率的な稼働を個体に配信する、といった機能が活用されるとすると、情報管理の問題にもなります。
「ロボットの普及に向けた情報取扱のルールを決めるべき」というのは、データとして収集される情報の取り扱いルールを、整備する必要性から来た発想です。>
赤坂先生、
<機械工学と情報工学の結節点にあるものがロボットの発展と普及であり、両方の領域に影響が発生する事が非常にユニークな問題です。>
■ 人の敵は人?「ターミネーター」の脅威はリアルか
-映画『ターミネーター』のようなロボットの脅威は現実的なものなのでしょうか?
新保先生、
<映画の世界のように、人工知能が人間の能力を超えることで、勝手に人類を攻撃し人間を排除し出す世界観も、相当蓋然性が低い懸念と考えています。
むしろ最大かつ実際の脅威は、それを利用する人が悪意を持ち、人を害するためにロボットや人工知能を活用することです。これを抑止するために『ロボット法』による規制が必要になります。
既に、こういった懸念が顕在化する土壌は存在し、活用可能です。
例えば、コンピュータ・ウィルスは、本来は便利にPCを利用するためのアプリケーションを、悪意ある動作をさせるために人間が開発してプログラムしたものです。
“コンピュータに感染”するだけであっても、実際に人間に危害を与える動作をさせることも可能なわけで、IoT化が進む中でこういった懸念を軽減するためにも、規制が必要なんです。>
■ 人はロボットに管理されるようになるのか?
-未来のロボット社会では、人はロボットに管理されるようになってしまうのでしょうか?
新保先生、
<例えば、労務管理やレジ打ちなどは、ロボットが代替する時代が到来するでしょう。