【未来探訪#003】教えて、新保先生!ターミネーターの脅威と「ロボット法」 (4/4ページ)
ただ、ロボによる人の管理は、あまり行き届くと人を幸せにしません。大切なのは、人間がロボを管理することであり、ロボに人間が管理されることではありません。そのルールを柔軟性を持って決めていくことです。
例えば、空港のチェックインが完全自動化され、預け入れ荷物の“ちょっとした”重量オーバーがあるとチェックインが出来なくなりました。
人がやってくれるのなら、「まぁちょっとだから……」という理由で通してくれるのでしょうが、おかげで荷造りしたカバンを再度開けて重量調整をする始末。自動で管理される社会は意外と不便であったりします。
“完璧に管理・制御されていないから”こそ機能するものもあるわけで、ロボットに“完璧”に管理・制御させてはいけない、ということも考える必要があります。>
後編では、『ロボット法』と技術者の関係性や、ロボットが人間社会にもたらす変化とリスク、そして我が国日本が“ロボット立国”で世界をリードしていくために必要な条件について深掘りする。
【取材協力】
※ 新保 史生 – 慶應義塾大学総合政策学部
『ロボット法学会』設立準備研究会、発起人の一人。
専門は、憲法、情報法。ネットワーク社会における法律問題を研究。現在は慶應義塾大学総合政策学部で教授を、経済協力開発機構(OECD)では『デジタル経済セキュリティ・プライバシー作業部会』副議長を務める。
※ 赤坂 亮太 – 慶應義塾大学SFC研究所
應義塾大学大学院メディアデザイン研究科KMD研究所リサーチャーにして、同大SFC研究所の上席所員。
新保氏に同じく『ロボット法学会』設立準備研究会、発起人の一人である。
【画像】
※ Supertrooper / Shutterstock