右脳派とか左脳派とかないから。脳に関する8つの誤解 (1/5ページ)
我々は「人間の脳」があたかも特別なものであるかのように考えがちだ。脳科学や脳トレなど、脳に関する話題は常に人気のトピック、それが自分の能力を向上させたり他者を理解する手助けになることを願っている。 研究が進むにつれ、これまでの考え方が覆されるのは脳の世界でも同様だ。一時期もてはやされた「右脳」、「左脳」なんて議論はもう古く、今は「どちらでもない」という答えが正しいのだそうだ。ここでは一般的に信じられていた脳に関する誤解とやらを見ていくことにしよう。 記事提供=カラパイア
1.「大きい脳ほど優れている」は誤り
我々は常日頃から「人間の脳の大きさ」について語るが、象の脳は平均して人間の脳の3倍の大きさだ。鯨の脳はそれ以上と言えるだろう。
実は知能というのは脳の大きさに比例しない。ちなみに人間の脳は体重の2%を占めているが、ツパイ目という哺乳類の脳は体重の10%を脳が占めている。だが彼らは決して知能が高い訳ではない。人生における大半をを「アルコール(果樹酒)を飲む事」に費やしているよう生物である。
確かに私たち人類の脳の大きさは進化と共に拡大していったが、私たちの脳の本当のすばらしさはその構造の「複雑さ」にあるという。ジェラルド・エデルマンらの神経学者は人間の脳を「この世で最も複雑な機構物」と称する。一人の人間の前頭葉のみで平均して190億から230億のニューロン(神経細胞)が存在するが、これらの神経細胞は常日頃から私たちの考えや行動を助けているのだ。
2.「人は完全に右脳派か左脳派かに分けられる」は誤り
確かに、人間の脳は特定の作業をする時「右脳を主体に使う」か「左脳を主体に使う」かに分けられる。しかし、近年の研究によると人間はどんな作業でも「右脳と左脳」両方を少なからず使っている事が分かった。