【衝撃】馬1頭は実は「3馬力」……ってどういうこと!? わかりづらい単位「馬力」の真実 (1/2ページ)

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「ちから」の単位で知られる「馬力」。現在はW(ワット)で表示されることになり、自動車などでは慣習的に300馬力など呼ばれることもありますが、肝心の馬1頭は1馬力以上なのはご存じでしょうか?

「馬力」は蒸気機関で知られるジェームズ・ワットが作った単位で、イギリスで使われるポンド/フィートなどをもとに定義しましたが、フランスではkg(キロ・グラム)やメートルを基準に計算したため異なる結果に。
国によって大きさが異なるヘンな単位となってしまいました。その名から「馬1頭分」と思われがちですが、全力疾走するサラブレッドはおよそ3馬力、きわめて短時間なら人間でも出せる力なのです。

■フランスの1馬力は0.986馬力?

「馬力」という単位が生まれたのは18世紀で、ジェームズ・ワットが蒸気機関の性能をあらわすために考案しました。クルマやバイクでは馬力が大きいほど加速が良くなり、レース用には1,000馬力なんて強力なエンジンも存在します。1999年からはW(ワット)で表示されることになったので、熱? 力? と迷うひとも少なくないはず。じつは馬力の定義は「国」によって違うため、同じエンジンでも輸出先国では数値が増えたり減ったり……まぎらわしさこの上ない単位だったのが、Wに統一された一因なのです。

1馬力は、どうやって決まったのでしょうか? ワットの1馬力は、馬が荷物を引く様子から、

 ・180ポンドの荷物(約81.6kg)を

 ・1時間かけて

 ・10,852フィート(約3,300m)移動させた

ときの力と定義され、重さ × 移動距離 ÷ 時間から、毎秒542.6フィート・ポンドと提唱しました。ただし546.2が基準では計算がメンドウなので、「550ポンドのものを1秒間で1フィート動かす」力と定義されたのです。

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