今年もいろいろあったけど...事件も何もない、普段の靖国神社を歩く【現場2015】 (1/5ページ)
冬のある日の靖国神社
靖国神社は、今年もいろいろと大変だった。毎年恒例の政治家の参拝をめぐる議論や、みたままつりでの露店中止、そして11月に爆発物事件、年末には中国国旗騒動も......。
思えば、テレビなどに出てくるのはこうした騒ぎのさなか、いわば「非日常の靖国」ばかりだ。そのため、下手をすると「右と左がいつもケンカしている場所」という印象さえある。
普段の、何事もない、「日常の靖国」。その姿を見たくなった。
普段の靖国神社は、小学生たちの通学路12月中旬の、曇り空の日である。平日の昼過ぎだというのに、靖国の境内には多くの人が歩いていた。

若い女性も多い。それも、普通の女性だ。別に、愛国だとか戦争だとかに興味がありそうな様子はない。黄色く染まったイチョウの葉にスマホのカメラを向けながら、ごく自然体で「参拝」していく。また外苑では、紺の制服姿の子どもたちも多く見かけた。靖国という場所も、この子どもたちにとっては毎日の通学路なのだ。

外国人観光客だろうか、大鳥居をバックに、満面の笑顔で記念写真を撮っている。微笑ましく見ていると、そのすぐそばで、鳥居を前に深々と頭を下げるおじいさんに出くわしもする。その姿に、改めてここが「靖国」なのだということを思い出す。
レトロな売店には安倍ちゃん饅頭せっかくなので、まっすぐ拝殿には向かわず、あちこち回ってみる。
目に留まったのは、中門鳥居の前にある「外苑休憩所」だ。お土産のコーナーには皇室カレンダーの他、安倍晋三首相饅頭も置いてある。