男が惚れる真のスターはドラ1選手の影にいた! プロ野球「驚異の成り上がり伝説」 (3/4ページ)

日刊大衆

たとえば、08年のドラフトでソフトバンクに5位指名を受けた攝津正(33)は、JR東日本東北時代からスカウトの評価は高かった。「年齢がネックだった。指名時は26歳。25歳を超えると球団は渋ります。即戦力で活躍してもらわないと困るけど、そこまで勝負はできないから下位指名になったんです」(ソフトバンク担当記者)

 彼はその淡い期待に応え、1年目から中継ぎとして勝利の方程式の一角を担う。

11年から先発に転向すると、5年連続二桁勝利を記録するなど、エースとして大車輪の活躍を果たしている。ちなみに年俸は4億円。

 中日の山井大介(37)にも、変わった入団経緯がある。「01年のドラフト6巡目で中日に指名されたんですが、それは所属していた河合楽器が休部したためなんです。山井は社会人1年目だったので、特例措置として指名されました(※中卒や高卒から社会人野球のチームに入部した者は入部後3年、それ以外の場合は2年経過していないと指名できないが、所属チームが廃部か休部した場合は特例措置となる)。 河合楽器からは久本祐一も4巡目で中日に入団しているので、もしかしたら抱き合わせ指名だったのかもしれませんね」(手束氏)

 そんな山井を一躍有名にさせたのが、07年日本シリーズにおける完全試合目前の継投だろう。偉業とはならなかったが、今季の開幕投手を務めるなど、いまだになくてはならない存在だ。

 今季からヤクルトのユニフォームを着た成瀬善久(29)は、名門・横浜高のエースだったにもかかわらず、03年のドラフトでは6巡目でロッテに入団。「1学年下の涌井秀章のほうが、素材は上といわれていましたからね。恩師の渡辺元智さんも“成瀬はよく、あそこまで育った”って言っていましたよ」(前出のアマチュア担当記者)

 変則的な「猫招き投法」を身につけると、07年には16勝1敗、防御率1.81と圧倒的な成績を残し、10年にはチームの日本一に貢献した。

 楽天の後藤光尊(37)がドラフトで指名された順位は、なんと10巡目。「このときのオリックスは15巡目まで指名しています。これは、そのうち川崎製鉄千葉の後藤を含め、社会人からは6人。

「男が惚れる真のスターはドラ1選手の影にいた! プロ野球「驚異の成り上がり伝説」」のページです。デイリーニュースオンラインは、スポーツなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る