大企業で起きている「副業革命」 一つの場所にい続けるべきではない理由とは (2/4ページ)
――この取材相手はなかなか口を割らずに手ごわかったという人のエピソードを教えて下さい。
藤吉:話してもらえないとか、口が堅いとか、うまくいかないこともありますけれど…。でも具体的な個人ではないのですが、取材慣れしている人は難しいですね。定番の答えを用意されていて、どこかで読んだ話をするので、わくわくしないんです。
そういう意味で、『福井モデル』が自分の仕事と合っていたと思うのは、富山や鯖江で生きている市井の人々の声をたくさん拾えて、生きた町の様子を知ることができたからかもしれません。市民の方々は一人ひとり違う生き方をしていて、それぞれ想いを持っている。市民目線での話を聞けたことは良かったです。
――藤吉さんは現在、副編集長兼シニアライターとして『Forbes JAPAN』に在籍されていますが、そちらのご活動はいかがですか?
藤吉:実はもともと副編集長になる予定はなかったのですが(笑)。机に座っている仕事は性に合わないというか、外に出て人の話を聞くのが好きなんだと再確認しました。
でも、『Forbes』は世界富豪ランキングで有名な経済誌で、テーマは「お金」なんですね。その「お金」がどのようにまわっているのかを知ることは、人間の生活行動を知ることでもあって、経済は人々の営みそのものなんです。その中で、普段会えない人にも会えるのでとても面白い現場だと思います。

――『Forbes JAPAN』はウェブ版もあります。ウェブメディアが乱立し、誰でもライターやジャーナリストになれるようになった中で、これまで活躍していたジャーナリストが苦境に立たされているという話も聞きます。
藤吉:『Forbes JAPAN』の編集をしていても思うのですが、ウェブメディアの文化は、紙の文化とは違いますよね。文章の書き方もまったく異なる。