撮影裏に迫る『レヴェナント: 蘇えりし者』のメイキング (3/6ページ)
歴史上の人物を今の価値観で批判することほど無責任なことはないということでしょう。
歴史アドバイザーのクレイ・ランドリーは、本作の時代背景や当時の人々の価値観を深く学んだと言います。当時、1匹の動物につき200ドルが支払われましたが、一般の男性の給料が1月10ドルだったそうです。そのことを考えると、いかに動物が高かったのかがわかります。
現代の経済、土地、私たちの生活が過去の人々によってどのように築かれていったのか? という歴史を学ぶことは非常に大切とのこと。当時、なぜこのような人々がいたのか? なぜこのようなことをしていたのか? どんなことを考えていたのか? を深く理解した上で『レヴェナント~』は作られているようです。
コスチュームデザイナーのジャクリーン・ウェストは、17世紀以降に作られ、紳士の必須アイテムとなっていたトップハットについて語っています。
紳士のステータスのシンボルであったトップハットは、ビーバーの毛皮で作られていました。このため、ビーバーの乱獲が行われ、20年ほどでアメリカのビーバーは絶滅寸前にまで減ってしまったそうです。
当時、人々はお金のために自然や動物、人間を犠牲にしていました。『レヴェナント~』は、フェアトレードがどういったものだったのか? そして、ネイティブアメリカンたちが苦しめられたという事実をリアルに描いています。
場所は現在のカナダへ――。ここではアーク・ドッグを演じたダーン・ハワードに焦点が置かれています。
「自分たちが持っていた全てを盗んでいった。土地も、生き物も。