撮影裏に迫る『レヴェナント: 蘇えりし者』のメイキング (4/6ページ)

Kotaku

契約は破棄され、全ての約束が守られなかった」というインディアンたちの抱える深い悲しみを静かに伝える重要な役を演じたハワードは、訪れた海辺の家で、金や所有権のために毒されてしまった土地をもとの姿に戻すべく、戦わなくてはならないと話しています。

家から見える対岸には工場が立ち並び、かつて生息していた牡蠣も50年は姿を見せておらず、今では泳ぐこともできなくなってしまったそうです。

イニャリトゥ監督は「私たちが知る資本主義とは、資源を使って生活を便利にしたり、利益を得たりするというものでしょう。自然や生き物といったものを犠牲にし、尊厳を踏みにじったとは考えていません。今でも穴を掘り、木を切り、資源を盗み続けていますが、その事実に気づいて後悔するのは最後の木を切った後、最後の動物や魚の一匹を獲った後でしょう」と言っています。

お金を食べることはできないのに。でもこれが世界中で起きているんです」と笑う監督はとても寂しそうです。

ヒュー・グラスはセリフが少ないキャラクターのため、レオナルド・ディカプリオは異なる言語で観客に状況を伝えなくてはなりませんでした。「映画を撮っている」というよりは「自然が与えてくるアクションに対してリアクションをとる、ドキュメンタリーを撮っているようだった」と振り返っています。

スクリーンを見ていた監督は、あるインディアンの男性の話を語ります。スターライトをミドルネームに持つその男性は、ある土地に50年以上住んでおり、それまでは他の人々と同じように狩りをしたり、木を切ったりしていたそうです。しかし、1年前に息子が森に出かけたきり帰ってこなくなり、「息子を返してくれたら、今後は一切木を切らず、生き物も殺さない」と誓いながら、大自然にひたすら祈ったとのこと。

彼の願いが通じたのか、息子は翌日無事に家に戻ってきたので、誓いを守るために殺生はしていないと監督に語ったそうです。

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