日景忠男をしのんで:ロマン優光連載52 (1/3ページ)

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日景忠男をしのんで:ロマン優光連載52

ロマン優光のさよなら、くまさん

連載第52回 日景忠男をしのんで

 日景忠男氏がひっそりと亡くなっていた。日景氏といえば自殺した俳優・沖雅也氏の養父であることで知られ、自殺時のマスコミ取材でのエキセントリックな言動や、後にステレオタイプな「滑稽なオカマ」の役割を演じながらテレビのバラエティーに頻繁に出演していた時の姿が印象に残ってる人が多いだろう。日景氏と沖氏は実質「恋人」関係で、ボーイと客として知り合い、事務所の社長としてというかパトロンとして、沖氏の芸能活動を支えていた人物というのがわかりやすいかもしれない。(ちなみに、沖氏以前の日景氏のお気に入りがピンク映画で活躍したポルノの帝王・久保新二氏であることを久保氏が自身のブログで記している。)
 日景氏によると沖氏は「ノンケ」、要するにゲイではなかったという。実際、女性が好きで今で言うデリヘルを好んでいたらしい。そういう情報もあって、日景氏を「金で無垢な美青年を支配した卑しい変態」とみなす人も多かった。
 過去に読んだ日景氏のインタビューで印象に残ってるのが「男性が好きな人だったら絶対わたしのところにこないと思う。女性が好きな人じゃないと自分には来ない。」という意味の言葉だった。日景氏はメンタル的には自分を女性だと認識していたのだろうことが伺える。いわゆるニューハーフを好む男性の多くは男性を性的対象・恋愛対象にしてるわけではないだろう。女性の形態、女性の特質を相手に求めているのだから。日景氏が女性として振る舞うからこそ、本質的にもヘテロの沖氏も日景氏と長い関係を保つことができたのではないかということが想像される。沖氏を女性として扱ったり、男性としての日景氏を愛することを要求されていたら、長い間関係性を保つのは難しかったのではないだろうか。

日景忠男の美しい思い出は幻想か

 後年、日景氏が沖氏との関係を振り返って語った言葉はどれもキラキラとして至福に溢れている。本当に素敵で美しい恋の思い出ばかり。それを読んだ時に、自分はヲタクのアイドルとの接触レポートを思い出す時がある。

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