妊娠中喫煙の悪影響はここにまで…生まれてくる時は体重が少ないのに「将来太りやすくなる」!? (1/3ページ)
妊娠中の喫煙は“胎児に悪影響を与えることがある”という話を聞いたことがありますよね。では具体的にどのような悪影響を与えるのでしょうか。
タバコの中には化学物質が4,000種類以上含まれており、さらには発がん性物質が60種類以上あると言われています。喫煙をすることによってそれらの化学物質が胎盤を通過して胎児に到達してしまうと様々な影響が引き起こされる可能性が否定できません。
そこで今回は、予防医学に精通する医学博士の筆者が“妊娠中の喫煙の赤ちゃんへの影響”についてお伝えします。
■喫煙妊婦の赤ちゃんは「体重が減少しやすい」!?
山梨大医学部の鈴木孝太准教授らの研究チームによると、妊娠中にたばこを吸う母親から生まれた新生児は、吸わない母親の子に比べ出生時の体重が120グラム以上も少ないという分析結果が、国際学術誌『ジャーナル・オブ・エピデミオロジー』の電子版に掲載されました。
これはタバコに含まれる成分の一つであるニコチンによって血管を収縮させてしまう作用があるためであり、母体と胎児をつなぐ臍帯(さいたい)の血管が細くなってしまうということです。
血管が細くなってしまうということは、その分血液の供給量が低下してしまうために胎児に上手く血液が送られない、すなわち“酸素や栄養素が上手く送られない”ということと考えられています。
その結果として十分な栄養がいきわたることが出来ずに体重減少してしまうことが考えられるのです。さらには、生まれてきた後にリバウンドのような形で体重が増加してしまう、すなわち将来的に子どもが“肥満”となってしまう可能性も否定できません。
そうなりますと、将来的には肥満による“生活習慣病”のリスクも視野に入れなくてはいけないでしょう。
また、妊娠中であれば母体と胎児は一体となっています。母体が喫煙をした場合、その成分は母親の肺から血液に乗り、全身に分布して行きます。もちろん胎児にもその成分は移行してしまうということが考えられます。