猫を描き続けた画家、ルイス・ウェインに関する真実 (4/9ページ)
ウォルター・マックレイがガラクタ店でウェインの作品8点を発見する。後に”フェイマス・シリーズ”として知られるようになるものだ。

出典: karapaia
最初の2点はかなり写実的で、大きな目と、毛並みが柔らかそうな顔をしたディズニー風の猫が描かれる。3点目の猫も猫と分かるが、周囲に放たれる虹のような輪が描かれる。だが、それ以降の5点は、鮮やかな色彩で彩られた形状とフラクタル図形で構成されたカオスへと変貌している。まるで万華鏡を覗き込んだかのようだ。
マックレイはロンドン在住の精神科医で、患者が作った作品を愛好していた(シュルレアリストから募ったボランティアを対象に幻覚剤による実験も行った)。同僚のエリック・グットマンと共同で、サイケデリックアートでなるグットマン=マックレイ・コレクション(現在は王立ベスレム病院の博物館が収蔵)を蒐集した。
マックレイは患者の作品はその心を覗き込める窓だと考えており、ウェインの作品も額に収められ、「1人の芸術家の病の進行が絵に現れたもの」として展示された。

出典: karapaia
数十年もの間、マックレイ説は定説となり、1950年には『サイケデリックアート』という著名な書籍にも掲載されている。