人権団体の「AV女優強制出演」報告書が各方面から非難される理由 (2/5ページ)

東京ブレイキングニュース

 だが、他者の人生に触れれば、そこには様々な背景があって当たり前で、単純にお金が欲しいとか、有名になりたいといった動機の他に、中にはHRNが言うように騙されて仕方なく活動している子もいるかもしれない。お金が欲しいと一口に言っても、遊ぶ金欲しさの場合もあるし、家庭が片親で貧しいから家計を支えたいといった深刻な事情の場合もあるだろう。シングルマザーが子供を飢えさせないために仕方なくというケースも充分に考えうる。

 このように、100人AV女優がいたら100通りの答えがあり、自分達が立てた予測・憶測と全く違う現実を知らされることも覚悟せねばならない。しかし、それら全てが現実であり真実だと認めなければ、真の意味での救済には向かわないのだ。ひとまずそうした情報を蓄積し、欲求や願望を捨てて冷静に判断する。それが出来ないのであれば、ましてや自分達に都合の良い声だけを拾い上げるというならば、HRNの真の目的は女性の救済ではないと断言していい。むしろ、その真の目的のために、平気で自分達に都合の悪い女性を差別してのける集団だということである。

 では実際にHRNの主要人物やその支持者と思われる人々がどのような言動をしているかというと、残念ながらAV女優らの反論を受けてもマトモな受け答えが出来ていない。それどころか、SNSなどで罵声や差別発言をぶつけ出す人間までいる始末である。その様子を眺めるに、HRN界隈の人々はAV女優として活動している女性達の声など(自分達に都合が良い内容でない限り)必要ではないのだろう。

 反論を寄せているAV女優らは「自分の頭で物事を考えられないバカばかりで、悪辣なAV業界人に騙され、脅され、洗脳され、自分達に歯向かっているのだ」と思い込んでいるか、ハナからAV女優という職業の女性が嫌いなのだ。そうとでも考えねば、唱えているお題目とは真逆の、人を人と思わぬ対応は理解できない。HRNに最も必要とされているのは対話である。

■(4)について

 HRNは「法の整備や専門の省庁が必要」とぶち上げているが、HRNに言われるまでもなく、何十年も前からエロの業界は訳の分からない新旧の法律によって雁字搦めになっている。

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