今こそ振り返りたい、「いすゞ」のクルマたち~セダン・クーペ・SUV・ワゴン編~ (2/4ページ)

イキなクルマで

その後量産体制が整い、13年生産されました。いすゞ、そして日本を代表する名車の1台です。

■世界的デザイナーに託された「ピアッツァ」

photo by wikipedia

美しいデザインで人々の記憶に刻まれた117クーペの後継車としてデビューしたのが、初代ピアッツァです。

デザイナーは117クーペをまとめ、初代フォルクスワーゲン・ゴルフや初代フィアット・パンダなども手掛けたジョルジェット・ジウジアーロ。コンセプトモデルである「アッソ・デ・フィオーリ」のデザインを忠実に再現したことも大きな話題となりました。ハッチバックの出で立ちでありながら、大人4人がゆったりと座れるサルーン感覚のクルマでした。

デザインコンシャスなだけでなく硬派なスポーティ路線のモデルが多いのも特徴で、西ドイツ(当時)のチューナー「イルムシャー」仕様や、スポーツカーメーカーであるロータスが足周りをリセッティングした「ハンドリング・バイ・ロータス」仕様がありました。中でも「ハンドリング・バイ・ロータス」ではロードホールディングを高めるため、リアサスペンションの形式が改められています。

2代目は駆動方式がFFに変わりましたが、初代が10年生産されたのに対しわずか2年と短命に終わった悲劇のモデルでした。

■先進技術を一心に搭載した「アスカ」

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長きにわたり生産されたフローリアンの後継車として登場したクルマが、アスカです。デビュー当初は「フローリアン・アスカ」と名乗っていました。

発売当初から、いすゞのお家芸となったディーゼルエンジン車もラインナップ。その後、ディーゼルターボ車も追加されています。

このクルマの最大のトピックといえば、電子制御マニュアルトランスミッション「NAVi5」の採用でしょう。当時いすゞは自前のオートマチックが3速のものしかなく、ライバルと大きく水をあけられていました。そこで既存のマニュアルミッションを用い、これを自動化する方針を取ったのです。

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