クルマの個性に大きく影響を及ぼす「マーケティング」って、一体なに? (2/5ページ)
そこで、今では多くの自動車メーカーがクルマを開発するにあたって、まず最初に行っているのが、マーケティング調査です。 これは、開発するクルマのターゲットとなる購買者の年齢や性別、家庭環境や職種、趣味や収入などをあらかじめ設定して、その人たちの嗜好を徹底的に調べ上げるんですね。
なぜかというと、クルマを売り出す前に人々の反応を知るためです。言ってみれば予習ですね。 気に入ってもらえないと売れないならば、気に入ってもらえるクルマを作ればいいわけで、 「じゃあ、どういう商品であれば気に入ってもらえるのかを、前もって調べましょ!」っていうのがカンタンにいえばマーケティングの一部です。
お客さんはどういったファッションを好み、何を食べ、週末はどこへ出かけて、音楽は何を聞いて、読書は?映画は?職場での肩書きは?もう何から何まで調べるんです。 そうして「じゃあ、こういった要素を盛りこんでいくと気に入ってもらえるんじゃないか?」という方向性が徐々に見えてくる。
つまり、以前は理想主義的に作られたクルマを一方的に売っているだけだったのに対し、 今ではメーカーが消費者に歩みよったわけです。 これによって、さまざまなタイプのクルマが誕生することとなったわけですが、マーケティングを巧みに利用したメーカーはシェア争いで一気に躍進したのです。
■マーケティングが担う、もうひとつの役割?それと同時にもうひとつ大事なことがあります。 ユーザーのニーズを巧みにくみ取ってクルマ作りにいかす、それだけがマーケティングではないんです。
メーカーにとって、もっともっと重要なのは、そこにパイ、潜在的消費者層があるのかどうかなのです。
例えば、魚釣りをイメージしてみて下さい。水面に向かって糸をたらしても、いっこうに魚が釣れる気配はありません。はてさて、エサが悪いのでしょうか?釣り針のサイズでしょうか?時間帯かもしれません。そもそも、季節が違うのかもしれない。