クルマの個性に大きく影響を及ぼす「マーケティング」って、一体なに? (1/5ページ)

イキなクルマで

クルマの個性に大きく影響を及ぼす「マーケティング」って、一体なに?
クルマの個性に大きく影響を及ぼす「マーケティング」って、一体なに?

現代のクルマは理想主義的には作られていないんですね。ですが、ひと昔前までは違いました。それぞれのメーカーが抱く信念にもとづいて、自社の理想像をカタチにして世に送り出していた。

そういったプロダクトは、研究開発費がかさみ、コストも高いから、クルマも当然高額にならざるを得ないわけで…。しかし、いいモノは売れる、そういう時代でもありました。

その後、自動車産業を取り巻く環境は急激に変化して、どんどんとグローバル化する。競争相手が一気に増えるわけです。

世界中の自動車メーカーがライバルとなり得る。しかも、新参のメーカーはブランド力ではかなわないから、わかりやすいスペック上の性能や、価格競争力で勝負を挑んでくるわけです。

■しだいに混沌としていくグローバル市場を制する切り札とは?

それでも、伝統がある欧州のハイブランドなクルマと、アジアの安くて性能はよいけれどもブランド力の弱い自動車では、求めるユーザー層が明確に異なっていることもあって、当初はうまく住み分けられているようにも見えました。

けれども、後発メーカーの躍進は想像以上に凄まじかった。追いつけ追い越せではないけれども、独自の理論展開で市場のシェアを短期間で拡大させたんです。

では、ここでひとつ質問です。「ヒットするクルマに必要な条件」ってなんだと思いますか?

答えはカンタンです。多くの人に気に入ってもらうことです。

すごく性能が悪かろうが、デザインがダサかろうが、スピードが自転車より遅かろうが、誰もが気に入るようなクルマであれば大ヒットします。極論ではありますが。まあ最近では、デザインがよいことは必要最低条件で、デザインがよくないとクルマは売れませんけれど…。

つまり、乗ってみてとてもよいクルマであっても、多くの人々の関心を惹かなければ、決して売れません。その場合、なにかしらの問題があるわけです。時代のニーズに合っていないだとか、デザインがいまひとつであるとか、コンセプトが古いであるとか。

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