読んだ回数100回以上! 気鋭のベンチャー企業経営者が語る、ジャンプ名作マンガの魅力 (3/4ページ)

新刊JP



私は3歳から高校3年生までピアノを習っていたのですが、大人になってから魔封波のシーンを読みかえしていたら、その当時のことをふと思い出したことがありました。
天津飯のように失敗したわけではないものの、「練習をしすぎたために本調子ではない状態でコンクールに出たことはあったな」と。

何度も読み返すうち、自分の経験を意味づけし、普遍的な気づきを得ることができる。それだけ作品としての深みを持っていることが『ドラゴンボール』の魅力でしょう。その意味では、ここには持ってきませんでしたが、『スラムダンク』も同様ですね。いずれも100回以上は読んでいると思います。



――『スラムダンク』については、どのようなシーンが印象に残っていますか。

出雲:全国大会出場をかけた湘北-陵南戦、試合時間が残り1分というところで、湘北の木暮が、3ポイントを決めるシーンがありますよね。

その直前のタイムアウトで、陵南の田岡監督は選手に対して、ある指示を出します。それは、好調な流川へのマークをきつくし、その分、木暮へのマークはゆるめてもいいというもの。

でもこの指示が裏目に出てしまう。ノーマークになった小暮に3ポイントを決められ、陵南は負けてしまいます。

――そのシーンは私も覚えています。そこから出雲さんはどのような気づきを得たのでしょうか。

出雲:試合後のインタビューで、田岡監督は「敗因は、この私にある」と答える。「小暮はしょせんベンチ要員。湘北の不安要素にすぎない」と決めつけていた私の采配ミスだった、と。

ここで思うのは、「企業の謝罪会見では、真逆のことも起きているな」ということ。経営陣が会見に出てきて、「私は知りませんでした。これは現場の人間がやったことです」で済ませてしまうケースも少なくないな、と。

――なるほど、このシーンは、ご自身が経営者であることに照らし合わせて読まれているわけですね。

出雲:その通りです。
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