読んだ回数100回以上! 気鋭のベンチャー企業経営者が語る、ジャンプ名作マンガの魅力 (4/4ページ)

新刊JP

何度かそういう目線で読みかえしていると、このシーンでは田岡監督以外にも、湘北のキャプテンである赤木に目が行くときもあります。小暮へパスが渡った瞬間、彼は「小暮フリーだ うてっ!」と指示を出すじゃないですか。

でも、ここで「もし自分が赤木と同じ立場だったら」と考えたとき、この一言を発せるかといったら……。このシーンで赤木が取り得る選択肢は他にもあるよなと思うわけです。

まずは、自分にパスさせるという選択肢。小暮がノーマークとはいえ、「勝っても負けても、自分のプレーで終わりたい」と思うのが人情ではないでしょうか。

もしくは、マークが二人ついているとはいえ、「どんなショットでも決められる」テンションの絶好調・流川にボールを回すよう指示を出す。つまり、ノリにノっている人に任せるというのが二つ目の選択肢です。

――たしかに、普通に考えたら、その二つの選択肢しか浮かばないかもしれません。

出雲:私のまわりにいるスラムダンクファンにも聞いてみましたが、どう考えても、この二つがリーズナブルな選択肢です。でも、赤木はいずれの選択肢も選ばなかった。決定的な場面で仲間にすべてを任せた。「仲間を信じるとは、どういうことか」と考えずにいられなくなります。

このように、自分の経験や社会のイベントと照らし合わせながら読むことで、「普通、こうはならないよな」「やっぱり、こういうことが重要だよな」と、比較分析のようなことができる。これこそが『ドラゴンボール』や『スラムダンク』の魅力だと感じています。
(後編へ続く)

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