つまづきを長所に変えて~『ダンボ』のたどった苦難の道(前編):高橋ヨシキ連載2 (6/7ページ)

ブッチNEWS


 そして、このことと、最終的にダンボがその耳を使って大空を駆けることができるようになることが、まっすぐにつながっていることが『ダンボ』を不朽の名作にしています。つまり『ダンボ』は「奇形を克服する」お話ではないということです。『ダンボ』は自らの奇形・短所を、飛翔するための(文字通り)翼へと変えてしまう。細かい差異をとりあげて「奇形だ」「変人だ」「我々とは違う」などと言い募る世間に迎合して「ノーマル」になる必要などない、と『ダンボ』は高らかに謳いあげます。なぜなら、その「細かい差異」こそが、自分を自分にし、ひいてはさらなる高みへと引き上げてくれる長所にほかならないからです。フリークで上等、奇形でいいじゃないか、という考えが『ダンボ』には背景としてあります。
 このメッセージは本当に力強く、誰にも勇気を与えてくれるものだと思います。

<次週につづく>

後編はこちらから。
http://bucchinews.com/geinou/5788.html

イメージ写真:Elephant act at the Circus Atayde at the Feria de Hidalgo in Pachuca, Hidalgo, Mexico/AlejandroLinaresGarcia(Wikipedia CC BY-SA4.0)

---------------------------------------------------
(告知)
『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャー・ガイド!』というメールマガジンを「まぐまぐ」で開始しました。
オフィシャルの説明文は以下のとおりです。

「『人生を無駄にしないためにも、もっとくだらない映画を観なさい!』というのはジョン・ウォーターズ監督の名言ですが、このメルマガでは映画をはじめ、音楽や書籍、時事ネタから貧乏白人のあきれた生態まで、ジャンルにこだわることなく硬軟とりまぜてお届けします。また、毎号、旧作新作問わず、ヘンテコリンな映画のレビューも掲載いたします。会員の皆さんからのご質問にもできる限りお答えするつもりですので、よろしくお願いします。ヘイルサタン。

「つまづきを長所に変えて~『ダンボ』のたどった苦難の道(前編):高橋ヨシキ連載2」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る