少しでも更生の足掛かりになれば。ヤクザの指を作り続ける人工ボディ技師 (1/5ページ)
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海外メディア各誌で報じられていたのは、元暴力団構成員の社会復帰を助けるため義指を作り続ける人工ボディ技師、福島有佳子さんの姿である。
彼女の技術力は高く評価されており、福島さんが義指をかかげて光にかざす瞬間、まるでその指は彼女の本物の指か偽物か分からなくなる。そこにあるのは明らかに分かるような出来合いの物ではなく、素人目から見ると完全に自然な人間の指だった。
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Japan: Meet the woman creating fake fingers for ex-Yakuza gangsters
完成した指はすぐに注文主が引き取りに来る。
注文する人の多くは元暴力団の人たちだ。彼らの指詰めは指を刃物で自発的に切断する行為で、反省、抗議、謝罪などの意思表示として用いられ、自分の小指を切断し組に収める。
しかし、彼らが社会復帰したいと願うときに、失われた指は大きな障害となる。裏社会と決別し、社会復帰したいと願う人たちが福島さんの工房を訪れる。
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福島さんは過去20年間に渡り、元暴力団組員たちの小指を何百本と作り続けてきた。指がないと難航する職探しや結婚も、義指があれば可能性が広がる。彼らにも社会復帰のチャンスを与えたい。そう願って福島さんは義指を作り続ける。
福島さんが働くのは大阪にある、人工ボディを作る「工房アルテ」だ。そこでは病気や事故などで身体の一部を失った人たちのために義足や義腕なども作っている。