朝早い授業は睡眠不足を引き起こすだけ。米医師会が中高生の始業時間を8時半以降に設定するように勧告 (1/3ページ)
さて前回、概日リズムに関する実験により、午前10時前の就業を強制することは拷問に等しく、従業員の体調不良や疲労、あるいはストレスの原因になるという研究結果をお伝えしたが(関連記事)、現在アメリカでは、10代の若者たちの睡眠不足が問題となっており、米国医師会(AMA)は子供たちが十分な睡眠時間を取れるよう、中学と高校の始業時間を午前8時半以降に遅らせるよう勧告する方針を決定したそうだ。
このポリシーは、6月14日にイリノイ州シカゴで開かれたAMAの年次会議で発表されたもので、アメリカの学校の1割近くが、追加授業、課外授業などの時間を捻出するため始業が午前7時半前後に設定されているという。
睡眠不足は、単に物理的な問題ではなく、精神的、感情的ストレスの要因になり、記憶力の低下や気分障害、免疫機能の低下、肥満など様々な健康問題を引き起こすとされている。
米小児科学会では、14~17歳の子供たちの睡眠時間は8.5時間~9.5時間取るように推奨しているが、2014年の調査によると、アメリカ人の10代の子供たちのうち、8時間以上睡眠をとっているのは32%に過ぎないという。

「十分な睡眠を得ることは生徒の健康、安全、学業成績のために重要である。特に ティーンエイジャーは、睡眠パターンが不規則になりやすい。週末に夜更かしし、睡眠不足のまま月曜の登校を迎えるというパターンが習慣化している。この習慣は、睡眠の質だけでなく、体内時計にも影響を与える。アメリカのティーンエイジャーの多くが、ナルコレプシー、不眠症、睡眠時無呼吸などの睡眠障害に苦しんでいる」と睡眠財団は述べた。