近頃の幼魚はプランクトンよりプラスチックを好んで食べるらしい が… (1/3ページ)
Photo credit: Nemo’s great uncle via Visual Hunt / CC BY-NC-SA
■ 海の中の「ハンバーガー」?
スズキの仲間たちの幼魚は、人間の子どもたちとよく似た嗜好パターンを持っているようである。子どもたちが、バランスの取れた食事より、ハンバーガーやピザのようなファスト・フードを好むのと同様、スズキ科の幼魚たちも、身体にとってあまり好ましくないようなものを摂取したがるようだ。なんと、この幼魚たちは、プラスチックの小さなかけらが大好きなのだという。これはなぜなのだろうか?
アメリカが昨年行なったリサーチによると、世界中の海には毎年、約800万キロのプラスチック製品が放棄されているという。全世界192か国が接する海域でアットランダムに調査をしたところ、海上を漂うプラスチックはその一部のみで、実際は海底にもっとも多くが埋没していることが判明した。

Source:Standaard.nl
これら廃棄プラスチックは、紫外線照射や化学分解、そして波による破損によって細かくされ、稚魚たちが口に入れるのにぴったりの大きさになってしまうというわけだ。また、スズキ類の卵の孵化率が、下降の一途をたどっているとする報告もある。たとえば、マイクロ・プラスチックが多く沈殿している海底に生みつけられた卵から、無事に稚魚が孵化する率は約81%だが、プラスチックとは無関係の条件では、96%の孵化率だったことがわかっている。
このようなプラスチックが周辺にあり、それを食べて育った稚魚たちはサイズが小さいばかりではなく、泳ぎも遅いという。そのため、比較的簡単に捕食者の餌食になってしまうそうだ。しかしなぜ稚魚たちは、プラスチックにここまで魅せられるのだろう?
■ 見た目でいかにも美味しそうなプラスチック
リサーチによると、プラスチックが稚魚たちの目を引くようにきらきらしていることや、口に入れやすい大きさであることがその原因ではないかという。